やっと休める日なのに、なんだか落ち着かない。
ソファに座っていても、
「本当はあれをやらなきゃいけないのに」
「こんなにのんびりしていていいのかな」
と、頭のどこかで考えてしまう。
そんなことはありませんか?
私も、休むことが少し苦手です。
体は疲れているのに、休んでいると、なぜか悪いことをしているような気持ちになってしまう。
「頑張りすぎていることに、どうやって気づくんだろう」の記事では、頑張りすぎに気づいたら少しだけゆるめてみる、ということを書きました。
でも、いざ休もうとすると、今度は罪悪感が出てきてしまう。
今回は、どうして休むことに罪悪感を感じてしまうのか、考えてみようと思います。
休んでいるのに、休まらない
休みの日、私は「今日はゆっくりしよう」と決めることがあります。
でも、実際には、
「洗濯だけはしておこう」
「せっかくの休みだから、何か役に立つことをしよう」
と、結局いろいろなことをしてしまいます。
そして、何もしない時間があると、
「今日は何もできなかった」
と、一日の終わりに落ち込んでしまうのです。
体は休んでいても、心はずっと「何かしなきゃ」と走り続けている。
休んでいるのに、休まらない。
そんな状態になっていることがあるのだと思います。
罪悪感はどこから来るんだろう
休むことに罪悪感を感じるとき、その気持ちがどこから来ているのかを考えてみました。
いくつか思い当たることがありました。
「頑張ること=えらいこと」と思っている
小さいころから、「頑張ったね」とほめられてきた人は多いと思います。
私もそうでした。
頑張ることは素晴らしいこと。
その考え方自体は、悪いものではないと思います。
でも、いつの間にか
「頑張っていない自分には、価値がない」
と感じるようになっていたのかもしれません。
休んでいる自分を、どこかで「頑張っていない自分」だと思ってしまう。
それが、罪悪感につながっているような気がします。
周りの人が頑張っているように見える
休んでいるときにSNSを開くと、誰かが勉強していたり、働いていたり、充実した休日を過ごしていたりします。
そんな様子を見ると、
「私だけ、何もしていない」
と焦ってしまうことがあります。
でも、それはその人の毎日の一部分なのかもしれません。
「人と比べて落ち込んだとき、自分について考えてみる」でも書いたように、私たちは誰かのいちばん輝いている瞬間と、自分のふだんの姿を比べてしまいがちです。
その人にも、見えないところで休んでいる時間があるのだと思います。
何もしない時間は「無駄」だと感じる
もう一つ、私が感じていたのは、何もしない時間を「無駄」だと思ってしまう気持ちです。
時間を有効に使わなければいけない。
何か成果を出さなければいけない。
そんなふうに考えていると、ぼんやりしている時間が、もったいなく感じてしまいます。
でも、本当に何もしない時間は無駄なのでしょうか。
私は最近、そうではないのかもしれない、と思うようになりました。
休むのに、理由はいらない
私は、休むときに「理由」を探してしまうことがあります。
「今日は熱があるから休んでいい」
「昨日たくさん働いたから、今日は休んでいい」
そんなふうに、休んでもいい理由がないと、安心して休めないのです。
でも、考えてみると、おなかがすいたらご飯を食べるように、眠くなったら眠るように、疲れたら休むのは、とても自然なことです。
ご飯を食べるのに、特別な理由はいりません。
休むことも、同じなのかもしれません。
「頑張ったから休んでいい」のではなく、
「疲れたから休む」
それだけで十分なのだと思います。
休んだ心は、また立ち上がる
古代ローマの哲学者セネカは、『心の平静について』という著作の中で、こんな言葉を残しています。
心には休息を与えなければならない。休んだ心は、よりよく、より力強くなって、また立ち上がる。
セネカ『心の平静について』より
2000年近く前の人も、心を休めることの大切さについて考えていたのだと思うと、少し不思議な気持ちになります。
そして、この言葉を読んで、私は休むことを「止まること」だと思っていたのかもしれない、と気づきました。
でも、休むことは、次に進むための準備でもあるのかもしれません。
休んだあとの自分は、休む前の自分よりも、少しだけやさしく、少しだけ前向きになれることがあります。
そう考えると、休む時間は決して無駄な時間ではないのだと思います。
罪悪感を少しやわらげるために
罪悪感をすぐになくすのは、難しいかもしれません。
だから私は、少しずつ休むことに慣れていくことにしました。
例えば、
「休む時間を、予定として手帳に書いておく」
「『何もしない』を、今日やることの一つにする」
「休んだあとに、『休めてよかった』と声に出してみる」
「休んでいる間は、SNSを見ないようにする」
そんな小さな工夫でいいのだと思います。
休むことを「さぼること」ではなく、「自分を大切にする時間」と考えてみる。
それだけでも、少し気持ちが軽くなる気がします。
そして、しっかり休んでも疲れがとれない日が続いたり、気持ちが沈んだ状態が長く続いたりするときは、一人で抱えこまずに、身近な人や医療機関に相談してみてください。
今日、自分に問いかけてみたいこと
もし今、あなたも休むことに罪悪感を感じているなら、
「私は、休むことを誰かに許してもらおうとしていないかな?」
「最後に、何も気にせずにのんびりしたのはいつだろう?」
と、少しだけ自分に問いかけてみてください。
答えが出なくても大丈夫です。
そして、もしよかったら、今日は5分だけ、何もしない時間をつくってみてください。
窓の外を眺める。
温かい飲み物をゆっくり飲む。
目を閉じて、深呼吸をする。
それだけで十分です。
休んでもやる気が出ない日が続くときは、「やる気が出ない、燃え尽きたかもと感じたときに試してみたいこと」も、よければ読んでみてください。
頑張るためではなく、自分をいたわるために。


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