なぜデスクワークで足がむくむのか
「夕方になると靴がきつい」「ふくらはぎを押すと跡が残る」「足が重だるい」
デスクワーカーの多くが抱える、足のむくみの悩み。
むくみのメカニズム
むくみ(浮腫)とは、体内の余分な水分が皮膚の下に溜まった状態です。
通常、血液は心臓から全身に送られ、静脈を通って心臓に戻ります。
この血液の循環を助けるのが、ふくらはぎの筋肉ポンプ作用。ふくらはぎが「第二の心臓」と呼ばれる理由です。
しかし、長時間座りっぱなしでいると:
- ふくらはぎの筋肉が動かない
- 筋肉ポンプ作用が働かない
- 血液・リンパ液が足に溜まる
- 重力で水分が下に落ちる
- 足がむくむ
デスクワークでむくみやすい理由
- 同じ姿勢を長時間続ける:筋肉が動かず、血流が滞る
- 椅子で太ももが圧迫される:血管やリンパ管が圧迫され、流れが悪くなる
- 運動不足:筋肉量が少ないと、ポンプ作用が弱い
- 冷房による冷え:血管が収縮し、血流が悪化
- 水分不足:血液がドロドロになり、循環が悪くなる
むくみを放置すると…
たかがむくみと侮ってはいけません。
慢性的なむくみは、以下のリスクを高めます:
- 下肢静脈瘤:静脈の弁が壊れ、血液が逆流
- セルライト:老廃物が脂肪細胞と結びつき、凸凹肌に
- 慢性疲労:血流が悪いと、疲労物質が排出されない
- 冷え性の悪化:むくみと冷えは悪循環
むくみは「その日のうちに解消」が鉄則。セルフマッサージで、毎日リセットしましょう。
むくみのセルフチェック方法

自分の足がむくんでいるか、簡単にチェックできます。
チェック方法①:指で押す
やり方:
- すねの骨の内側(膝下10cmあたり)を親指で5秒押す
- 指を離す
- 跡が残るかチェック
結果:
- すぐに元に戻る→むくんでいない
- 跡が5秒以上残る→軽度のむくみ
- 跡が10秒以上残る→中度のむくみ
- 跡が30秒以上残る→重度のむくみ(医師に相談推奨)
チェック方法②:靴のきつさ
朝と夕方で靴のフィット感が変わる場合、むくんでいる証拠です。
チェック方法③:靴下の跡
脱いだ後、ゴムの跡がくっきり残る場合も、むくみのサインです。
オフィスでできる!座ったままマッサージ

仕事中でも、デスクに座ったままできる簡単マッサージをご紹介します。
1時間に1回、3分だけでもOK。
1分タイマー付きで初心者でも簡単にセルフマッサージができるツボナビも合わせてご利用ください。
①足首グルグル(1分)
やり方:
- 椅子に座ったまま、片足を少し浮かせる
- 足首を大きく時計回りに10回
- 反時計回りに10回
- 反対の足も同様に
効果:ふくらはぎの筋肉が動き、血流促進
②つま先上げ下げ(1分)
やり方:
- 椅子に座り、両足を床につける
- かかとを床につけたまま、つま先を上げる
- 3秒キープ
- ゆっくり下ろす
- 10回繰り返す
効果:すねの筋肉を刺激し、むくみ予防
③ふくらはぎもみもみ(1分)
やり方:
- 片足を反対の膝の上に乗せる
- 両手でふくらはぎを包み込む
- 足首から膝に向かって、もみほぐす
- 30秒×左右
効果:筋肉をほぐし、リンパの流れを促進
ポイント:
- 強く押しすぎない
- 周りの目が気になる場合、トイレ休憩時に
帰宅後の本格セルフマッサージ(部位別)
帰宅後は、じっくり時間をかけてセルフマッサージ。
入浴後、体が温まっている状態で行うと、さらに効果的です。
準備するもの
- マッサージオイルorボディクリーム(滑りを良くする)
- タオル(床に敷く)
- あれば便利:テニスボール、フォームローラー
基本の3ステップ
STEP1:足裏をほぐす
STEP2:ふくらはぎを流す
STEP3:太ももをほぐす
それぞれ詳しく見ていきましょう。
STEP1:足裏をほぐす(3分)
足裏は全身のツボが集中している場所。
ここをほぐすことで、全身の血流が良くなります。
方法①:手でほぐす
やり方:
- 床に座り、片足を反対の膝に乗せる
- 両手の親指を重ねて、足裏全体を押す
- 土踏まず→指の付け根→かかとの順に
- 各ポイント5秒×3回
- 反対の足も同様に
ポイント:
- 痛気持ちいい程度の圧
- 硬い部分は重点的に
方法②:テニスボールでコロコロ
やり方:
- 椅子に座る
- 床にテニスボールを置く
- 足裏でボールを踏み、前後左右に転がす
- 各足1分
効果:手が疲れず、効率的にほぐせる
STEP2:ふくらはぎを流す(5分)
ふくらはぎは「第二の心臓」。
ここをしっかりマッサージすることで、溜まった血液・リンパ液を心臓に戻します。
基本の流し方
やり方:
- 床に座り、片足を伸ばす
- オイルorクリームを手に取り、ふくらはぎに塗る
- 両手で包み込むように、足首から膝裏に向かってスライド
- 10回繰り返す
- 反対の足も同様に
ポイント:
- 必ず下から上へ(心臓に向かって)
- 圧は「痛気持ちいい」程度
- 膝裏のリンパ節まで流し切る
応用:部位別ほぐし
ふくらはぎを4つのエリアに分けてほぐします。
①内側:
- 足首の内側から膝裏内側へ
- 親指で押し上げるように
②外側:
- 足首の外側から膝裏外側へ
- 筋肉を包み込むように
③中央(ふくらはぎの一番太い部分):
- 両手でしっかりつかみ、揉みほぐす
- 下から上へ、3回に分けて
④膝裏:
- 膝裏のくぼみを、親指でやさしく円を描くようにマッサージ
- リンパ節があるため、強く押さない
STEP3:太ももをほぐす(3分)
太ももの筋肉が硬いと、血流が悪くなり、むくみの原因に。
太もも前側
やり方:
- 椅子に座る
- 両手を太ももの上に置く
- 膝から足の付け根に向かって、手のひら全体でスライド
- 10回繰り返す
太もも内側
やり方:
- 床に座り、足を開く(あぐら風)
- 両手で太ももの内側を膝から足の付け根へスライド
- 10回繰り返す
ポイント:
- 内側は特にリンパが滞りやすい
- セルライトができやすい部分なので、丁寧に
太もも裏側
やり方:
- 椅子に浅く座る
- 両手を太ももの裏に回す
- お尻の下から膝裏に向かってスライド
- 10回繰り返す
むくみ予防の座り方・動き方
マッサージでむくみを解消したら、予防も大切。日中の過ごし方を少し変えるだけで、夕方のむくみが劇的に減ります。
正しい座り方
NG:
- 足を組む(血流が圧迫される)
- 椅子に浅く座る(太ももが圧迫される)
- 足を投げ出す(ふくらはぎの筋肉が使われない)
OK:
- 両足を床につける
- 膝と股関節が90度
- 背もたれに軽く背中をつける
- 足裏全体が床に接地
1時間に1回は立ち上がる
理想:50分作業→10分休憩
最低限:1時間に1回、3分だけでも立ち上がる
立ち上がったらやること:
- トイレに行く
- 給湯室で水を飲む
- 窓の外を見る(目の休憩にも)
- 軽く屈伸運動
デスク下でこっそり運動
①かかと上げ: 椅子に座ったまま、かかとを上げ下げ。ふくらはぎの筋肉ポンプが働きます。
②足のグーパー: 足の指を「グー」「パー」と開閉。足先の血流が良くなります。
③足の上げ下げ: 椅子に座ったまま、片足を床から5cm浮かせて3秒キープ。交互に10回。
温活でむくみ解消効果を高める
むくみの大きな原因の1つが「冷え」。
体が冷えると血管が収縮し、血流が悪くなります。
温活とマッサージを組み合わせることで、むくみ解消効果が倍増します。
詳しい方法はこちら:冷え性さんの冬支度!今すぐ始める簡単温活習慣5選
①足湯
帰宅後、マッサージ前に足湯をすると、血流が良くなり、マッサージの効果が高まります。
やり方:
- バケツや洗面器に40〜42℃のお湯を張る
- くるぶしまで浸かる
- 10〜15分
- タオルでしっかり水分を拭き取る
- すぐに靴下を履く
②レッグウォーマー
日中も足首を冷やさないことが大切。オフィスでもレッグウォーマーを着用しましょう。
選び方:
- 締め付けすぎないもの
- 天然素材(シルク、ウール)
- ふくらはぎまでカバーする長さ
③温かい飲み物
冷たい飲み物は内臓を冷やし、むくみの原因に。常温以上の飲み物を心がけましょう。
おすすめ:
- 白湯
- ハーブティー(ルイボスティー、ジンジャーティー)
- ほうじ茶
やってはいけないNG行動

むくみを悪化させるNG行動を避けましょう。
①強すぎるマッサージ
「強いほど効く」は間違い。強く押しすぎると、筋肉が防御反応で硬くなります。
「痛気持ちいい」程度がベスト。
②逆方向にマッサージ
必ず下から上(足先→心臓)へ。
逆方向は血液・リンパの流れに逆らうため、逆効果です。
③水分を控える
「むくむから水を飲まない」は逆効果。
水分不足で血液がドロドロになり、余計むくみます。
1日1.5〜2リットルを目安に。
④塩分の摂りすぎ
塩分は体内に水分を溜め込みます。
外食やコンビニ食が多い方は要注意。
⑤お酒の飲みすぎ
アルコールは血管を拡張させ、一時的にむくみやすくなります。
適量を守りましょう。
よくある質問

Q1. 毎日マッサージしても大丈夫?
A. 大丈夫です。むしろ、むくみは毎日リセットすることが理想。
ただし、強く押しすぎないよう注意してください。
Q2. 朝もむくんでいる場合は?
A. 朝のむくみは「寝ている間に水分が全身に分散した状態」。
起きて動けば自然に解消されますが、慢性的な場合は腎臓や心臓の問題も考えられます。
医師に相談を。
Q3. マッサージオイルは必須?
A. なくてもできますが、オイルやクリームを使うと滑りが良く、肌への摩擦が減ります。
保湿効果もあるのでおすすめ。
Q4. 男性でもむくみますか?
A. もちろん。むくみは性別に関係なく起こります。
特にデスクワーク、立ち仕事の方は要注意。
Q5. マッサージ機は効果ある?
A. あります。特にふくらはぎ用のマッサージ機(エアーマッサージャー)は便利。
ただし、セルフマッサージのほうが細かい調整ができます。
Q6. 妊娠中のむくみは?
A. 妊娠中は特にむくみやすいですが、マッサージは医師に相談してから行ってください。
妊娠後期は足裏のツボ刺激を避けるべき場合があります。
まとめ
デスクワークで避けられない「座りっぱなし」。でも、セルフマッサージと予防習慣で、足のむくみは解消できます。
今日から始めるむくみ解消法:
【オフィスで】
- 1時間に1回、足首グルグル(1分)
- デスク下でかかと上げ下げ
- 正しい座り方を意識
【帰宅後】
- 入浴後にセルフマッサージ(10分)
- 足裏→ふくらはぎ→太ももの順
- 下から上へ、必ず心臓に向かって
【予防】
- 温活で足を冷やさない
- 水分をこままめに摂る
- 塩分を控える
むくみは「その日のうちに解消」が鉄則。
放置すると慢性化し、冷え性や疲労感の原因になります。
マッサージ中は、リラックス音楽を聴きながら行うと、さらにリラックス効果が高まります。
詳しい方法はこちら:音楽で心身をリセット!至福のリラックスタイムを演出する方法
毎日10分のセルフケアで、軽やかな足を取り戻しましょう。
あなたの星座からのアドバイス
運勢と合わせて心のケアをすることで、より充実した毎日が送れます。
あなたの星座の今月の運勢をチェックして、おすすめの癒し方法も見てみましょう。
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